2013 September

Paris

 
 
久しぶりのポンピドーセンターは開催中の展覧会、Roy Lichtenstein ロイ・リキテンスタイン一色。エントランスにはリキテンスタイン氏本人が来仏してパフォーマンスのように描いたBMW が飾られている。

 

Paris

 
 
 
 
ロイ・リキテンスタインのドキュメンタリー映画を見る。ロング・アイランドの巨大な倉庫のようなア トリエがアメリカらしいスケール。プリンターなどの大きな機械類をフルに使う一方で、職人的な小さな手作業を丁寧に仕上げて行く、2つの両極端な制作の行 程の組み合わせがとても興味深い。

 

Paris

 
 
 
サンジェルマンにはいろいろマニアックな歴史あるブティックが数かずあるけれど、古本と言うにはあ まりにも稀少な価値のある本、文化人同士の為書きのある本、そんな本や手紙ばかりを扱うブティック。直訳すると「珍しい本」というこのカタログ、「カタロ グに載るくらいだからたいしたことはないのだよ、MOMI・・・」と言われても・・・。サンジェルマンらしい不思議な会話に帰ってきたことを実感する。サ ンジェルマンの通りの名前を辞書のように引く事が出来るこの本は、普通に売っている普通の本!小さな通りの歴史を紐解くのも楽しい。

 

Paris

 
 
 
 
  パヴィリオン・ド・アルセナル Pavillion de L'Arsenal はパリ市がオーガナイズしている建築および都市計画の展示場。この規模と内容で入場無料という事に本当に驚く。パリの夜 「Paris La Nuit」という展覧会。元々「夜と地下」が苦手な私・・・。「パリの夜景」は美しいことは重々わかっているけれど、その恩恵にあずかることがあまりにも無い・・・。私の知らないパリの夜、というより「ライトアップ」の美しさという点では、照明デザイナーにも賞賛を送るべき展覧会。会場のデザインも天井からの光、トップライトがあまりにも「真昼間」な会場のため、鉛のテープのような射光材が縦横無尽に張り巡らされているのも面白い。

 

Paris

 
 
  展覧会場の最上階には子供用のスペースがある。建築関係の絵本を読んだり、ちょっと変わった「建築 的な」積み木でタワーや橋を作ったり。子供の頃から建築に馴染んで将来は有名な建築家に!?いかにも建築家夫婦といった風貌のカップルが子供と一緒に遊ん でいる。「環境」から子供が受ける影響は測り知れない・・・。

 

Paris

   
 
 
  本が増えすぎないように気を付けていても美しい写真や面白い文献についつい・・・。パリに来た頃私が住んで居たパンテオンの近くに建築としても有名なサント・ジュヌヴィエーヴ図書館 Biblioteque de St.Genevieve があった。毎日そこで勉強していた私。勉強しつつ「それにしても美しいなぁ」などとのんびり眺めていた。そんな思い出深い図書館が表紙になったこの本、美しい空間で本を読んだり勉強したりするのは本当に贅沢なこと、若かった頃の自分を思い出す。

 

Tokyo

   
 
 
 
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パリに着いたばかりの頃からの友人A氏のオーガナイズによる展覧会、「ピオレ・コレクション1920-1940年フランスの舞台衣装画展」を見に日大芸術学部資料館に伺う。Piollet Collectionは1920〜1940年のフランス演劇の衣装や、ミュージックホールの舞台装置などの原画3000点を集めたヨーロッパでも貴重な個人コレクション。この時代のパリは「Les annee folles 狂乱の時代」と呼ばれ、世界中から多くの芸術家がパリに集まって熱狂した夢のような時代であった。劇場はジャンルを越えた芸術家の溜まり場であり、実験の 場であったと言う。演劇にはあまり明るくない私も友人の説明で楽しく拝見する。友人の長いキャリアとその生き方もコレクションと同じくらい貴重品!
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